さてと??なぜ俺は書こうとしたん さてと……なぜ俺は書こうとしたんだろう?このくそ忙しい夏休みに……。 昨日、オランダから帰って来た。野洲高校のU-17(1年主体)率いて……俺は日本人……日本で生まれ、日本で育ち、体に日本民族の血が流れ、日本語を喋り、和食を好み……そして、関空に降り立った時、帰って来たと思った。 あれは6月末、野洲高山本さん曰く「オランダでU-17の大会がありますが、岩谷さんどう思われますか?」私は「行こう!」即決した。ジーコジャパンがW杯で負けた直後でした。これが日本の本当の姿じゃない…日本の若きSAMURAIをオランダ人に見せてやろう。 7月に入り、希望者募るが……国体メンバー欠ける、金銭的理由にベストが集まらない。体育文化祭で練習できない。イライラ続く……やっと夏休みにメンバー全員揃ってたったの計6日間練習、サイドアタックの練習だけにとどまった。7/21から3日間トップチームの立て直しに群馬藤岡へ、帰って3日間彼等を鍛え、7/28からセゾン中3を松本へ遠征して勝たせ、次週また3日間鍛え、又8/4から再びセゾン中3を甲府へ遠征して勝たせ。。。。。もうオランダへ行きたくなかった…逃げ出したかった。このメンツで、これだけの技術で…..とても無理。練習不足を現地で補わなければならない。……俺は疲れてる。 8/8オランダ、アムステルダム、スキポール空港……オランダ人はデカいな。なるほど、世界で一番平均身長の高い国民だけある。歩いてる人も警備員も高い。デカい。さて、親善試合の緒戦は大会には参加しないが、同じくオランダ遠征に来ているカナダのバンクーバーFC。これもかなりデカい。速い寄せと闘争心で向かって来たが、技術が低くて助かった。野洲のサイドアタックで4―2で勝利。試合前緊張してる選手たちに敵1人に対し味方2人で戦う速い動きと大和魂を吹き込んだが、やはり敵のデカさと速さに不安が先行し落ち着けない選手が何人もいた。 オランダの施設は羨ましい。どのチームも滋賀のビッグレイクの2倍以上の人工または天然芝のグランドを持っており、大きいクラブは10面ほど所有している。アヤックスの人工芝なんかは6面とも白いゴムチップまで入ってる。 二日目は午前トレーニング、夕方から親善試合。涼しいこともあるが、海外に来ているという意欲も高く、練習の成果が上がり、デフェンスはイマイチだが、人とボールの動きは少し良くなってきた。試合はオランダのアマチュアの強豪チームだったが、なるほど昨日のカナダよりも数段センスがあり油断できなかったが、技術と判断の速さの差が出て4―0で野洲が快勝した。オランダに来て2勝して選手たちもようやく落ち着きと自信が出てきた。 三日目は午前にアヤックスのプロコーチが行うトレーニングセッション、夕方から噂に聞くU-18オムニワルドとの対戦。アヤックスのトレーニングはパスのパターン練習ばかり…..ま、悪い練習ではないけど、いろいろ教えてくれるのはいいが、(でかいオランダ人のお前にチビの日本がしなければならないことの何がわかるネン。)と思いながら時間の無駄やなと練習を眺めてました。そしてエールデイビジョンの2部ながらユース年代はメチャ強いと聞くオムニワルド……そのカテゴリひとつ上のU-18…..ほんまデカイし速いしうまいし落ち着いとる。90分のゲーム。前半支配されながらサイドカウンターで応戦、コーナーキックの失点1でハーフタイム。こんな相手全くミスマッチや…..日本のJのサテより強いんちゃうん?おまけに190cm級4人もおるし両サイドの黒人でかいしバリ速い……。雨降ってたけど、後半豪雨になり、70分過ぎからたてつづけに失点、0―5で負けました。10点いかれててもおかしくなかったワ。この試合にかぎらないけど、ファールやろ、そりゃないやろて言いたいくらいアウエーレフリー、地元オランダ人の声援、地元の奴らは傘さしてやがるのに、日本ベンチには誰も傘貸してくれへん。俺のスーツずぶ濡れや。ほんまにイジメられた。こっちは平均身長160cm代やし、まだこの技術や…無理やろ!…..覚えとれ!……いつかこの借り倍にして返したる! 四日目はアヤックスのファン感謝デー見学とアムステルダム観光。おみやげとかも買っとかなアカン。こうゆうとこが日本人の性なんだよな。そして、いよいよ明日からU-17の強豪ひしめく大会や。オランダに来て、初めて夜にミーテイングを開いた。前半四日間の感想と、近い将来の誓いを話しあった。選手たちは、やはり前日のオムニワルドの敗戦でオランダの強さを感じてて、デカさや速さにビビってたとか神妙に反省してました。そしてオランダという国のサッカーの盛んさや設備の良さを感じてました。そして近い将来は先輩たちのように日本一になりたいと……。違うやろ!いまさら日本人相手に勝って日本一になってどやっつうねん。勝たなアカン相手は外国やろ!オランダやろ、昨日負けたオムニワルドの奴らやろ!……俺はな、オランダが嫌いや!…会ったら上から見下ろして何て言いやがる…キャニュウスピークイングリッシュ?下から見上げてリトルとかノーとか答えると、なんだ海外遠征に来て英語も喋れないのか…て顔しやがる。英語がどやっちゅうネン。顔と目で俺がどんな男かわかるやろ!観光に来た日本人じゃないぞ。戦いに来たんや。なるほどオランダのサッカーはセンスある。サイドから鋭く攻撃するし、ファンバステンやファンニステルローイとか落ち着いてる。しかしそんなもん教えてもらっても、日本人には何にもならへん。野洲だって平均身長20cmも小さい相手とやったら落ち着いてプレー出来るし、サイドもスピードでもっとズタズタに切り裂いたるわ。お前ら2M以上の脚の速いサイボーグみたいな相手に勝つサッカー考えろ!俺らはそういうレベルの難題に取り組んでいるんや。だから偉そうにするな!教えていらん!….さらに毎日毎日パンとチーズに乳製品にハムにベーコン、フルーツばっかり食わしやがって…。野菜はないのか!魚は、霜降りは?蕎麦に天婦羅、うまいものが何か知らないのか!食べ物もサッカーも同じや、日本食の味、日本の本当のサッカーの味、そこには職人のこだわりがあるんや。味わい深いんや。そこには絶対ひかない大和魂があるんや。……明日は大和魂の奥の深さをオランダ人に見せてやれ。パスと見せ掛けてドリで抜け!ドリと見せ掛けてパスして走れ!5mの速さで絶対負けるな!全員の協力でサイドで数的優位を作ってサイドの攻防に勝とう!…….と、私の思いを選手にぶつけました。 翌日、大会が始まりました。グランドコンデイションは最高、さすがオランダ、観客もぞくぞく詰め掛けてる。朝から野洲の選手たちは期待通り戦う目をしてました。1本目は地元のチーム。動き出しの早さで猛攻、サイドを攻略しながら緒戦のかたさがあり、シュートをはずし0―0の引き分けに終わりました。しかし、2試合目、強豪ツエンテをサイドアタックで3―1で破り、つづいてベルギーのゲンクに一進一退から1―0と連勝、初日2勝1分でAグループのトップに立ちました。このころから、野洲の日本選手たちは人気者になりはじめ、女の子や子供たちからサインをねだられるようになりました。世界中こどもは正直だね。野洲の選手の闘争心に何か感じるんだろうね。かくゆう私もまっ先にサインをねだられてとまどいましたが…..。 最終日は、人々のオランダ語の会話の中にYASU、YASUと聞き慣れた言葉が飛び交い、注目を集めているのがよくわかりました。まず、オランダ1部のNECに苦戦しながら、やはりサイドを攻略2―0で勝ち、勝ち点10、最終戦フェイエノールト勝ち点8に対し、分けで1位という条件で対戦しました。試合はフェイエの鋭い寄せに苦戦しながらも前半を0―0で折り返し、後半、お互いチャンスをつくりながらGKとDFの連係ミスに付け込まれ失点、0―1で敗れ、非常に全く非常に残念ながら決勝進出なりませんでした。やっぱり、急仕上げのこの子たちではチョイ足らずやったな。もつれたらアウエーでは勝てないヨな。2位になり3決にまわったけど、2-2からPK戦で負け4位に終わりました。決勝は予想通りフェイエとアヤックス、PK戦でフェイエノールトが優勝。表彰式では、野洲は万来の拍手を受けて1番立派なカップのフェアプレー賞を受け取りました。アウエーのレフリーの中、倒されても立ち上がって戦った野洲の選手をちゃんと認めたオランダ人を、ま、許してあげよかな…と思った。 やはり、万国共通、人の心を揺さぶるものは人の心だよな……。その強い心が表情を作り出し、言葉や涙や動作を生み出し、見てる人の心を打つんだよな……。心から心にストレートに感じるのが感動…… 姿形や音や味や様子から五感で美しさ、美味しさ、気持ち良さを感じるのが魅力と言うのかな……。ただし魅力には新鮮さが必要にはなるだろうけど。 先のドイツW杯、日本代表は何の魅力も感動も与えてくれなかったヨな……。世界中の人々だけでなく、感動したいと願ってそのシーンを探している日本人である私たちにさえも……しいてあげれば、玉田のゴールと試合すべて終わって中田選手がピッチで倒れてしばらく起き上がれなかったシーンくらい。ジーコは4年間何していたんだろうね。敗因は日本選手のフィジカルが足りないなんて….今さらそれかヨ。あの選手たちが勝つことも感動すら与えられないなんて、無能な指揮官を持つと選手すら輝けない良い例だね。オシムは言ってることはバカじゃなさそうだし、ジーコに比べて期待できるかもしれない。走るサッカー……イメージはいいが、どうだろう?。どうしても外人だけには絶対負けたくないとゆう大和魂は、たぶんないだろうね。4年先を見越して若返りをはかってゆっくりチームを作るつもりなのだろうけど、代表はそうじゃないと俺は思うよ。現在のできる選手たちで構成してオシム流のサッカーをさせて結果を出し、オシムサッカーがどうゆう感じか若い選手たちに見せながら登用して行き若返りをねらうべきだと思うな。たとえ練習試合であっても外国には負けられないという大和魂が日本代表に先輩から後輩に脈々と受け継がれていかなきゃ、大きな舞台で感動をあたえる代表にはならないだろうね。選ばれて誇りに思って満足したり安心したりのジーコジャパンの二の舞いになりかねないな。メキシコはいいチームだった。身体能力の低い選手たちが高い選手のチームに勝つ必要なベースはできていたと思う…運もなかったがコンフェデでも敗れたアルゼンチンにだけは絶対負けられないという民族の血は先制したところまでしか感じられなかった。監督がアルゼンチン人だからか、メキシコの民族性なのかは定かではないが、日本が参考にしなければならないことは宝島のようにたくさんあったと思うチームだった。 やはり、たまに海外に出るのはいいね。自分が白人や黒人じゃないのを思い出すし、古い人間なのかもしれないが自分は日本民族なんだと思い出す。県大会、全国大会という日本人同士の戦いは外国と戦うための練習だってことを思い出すヨね。ま、そんなこんなで、しかたないし秋からは野洲高校の2連覇へ向けてチョット仕事するか…….。 2006年9月 なぜか書いてた岩谷篤人でした。
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